「なかじましんやラジオ」はじまっています。
毎週日曜の25時、TFM。
ご意見、ご質問も募集しているようです。
nakaji@tfm.co.jp
パソコンで聴けるラジオ:http://radiko.jp/
「なかじましんやラジオ」はじまっています。
毎週日曜の25時、TFM。
ご意見、ご質問も募集しているようです。
nakaji@tfm.co.jp
パソコンで聴けるラジオ:http://radiko.jp/
節目のとき 前田智徳
広島カープの背番号1。
前田智徳が、今シーズンでユニフォームを脱いだ。
その昔、イチローは言った。
「本当の天才は、前田さんです」
天才という安易な言葉に異論を唱える者もいる。
そのくらいバットを振り、練習に打ち込んだ。
しかし前田の敵は、いつも怪我だった。
引退セレモニーのとき、彼はマイクの前で
大きく息を吐いた。
これで、やっと怪我から解放される。
そんな吐息のようにも見えた。
EO Kenny
節目のとき 桧山進次郎
代打の神様、という言葉がある。
ひとりの神様が引退すると、
その役割は、次の選手に託される。
まるで名選手の持ち回りのように。
阪神タイガースの背番号24。
桧山進次郎は、代打の神様という役回りを終え
今シーズンでバットを置いた。
引退セレモニーでは、こんな言葉を残した。
「本当に僕は幸せものでした」
代打の神様は、ファンも自分も、幸せにできる。
節目のとき 山﨑武司
一度は引退を考えた男が、
見事に復活し、そして羽を休めるときを迎えた。
中日ドラゴンズの背番号7。
山﨑武司は、豪快なバッティングと
屈託のない笑顔が誰よりも似合う選手だった。
これは、引退セレモニーのときの言葉。
「今日試合に出て、諦めがつきました。
ユニフォームを脱ぐ決心が今さっき、つきました」
最後の最後まで、
選手人生に未練を残す正直さが、
彼という人、そのものなんだろう。
節目のとき 宮本慎也
あるベテラン選手が引退会見で言った言葉に
多くのファンが驚かされた。
「楽しんでプレーしたことは、一度もない」
東京ヤクルトスワローズの背番号6。
宮本慎也は、今シーズンで選手生活を終えた。
不思議な縁に導かれた19年だった。
人生観を変えた、野村監督との出会い。
そして、現在の小川監督は、
自分が入団するとき、スカウトをしていた人物だ。
神宮球場での最終戦、宮本の最終打席。
あわやホームランという打球が舞い上がった。
スタンドにあと一歩届かず捕球されると、
彼はようやく、晴れやかな、楽しそうな笑顔を見せた。
Copyright ©2009 Vision All Rights Reserved.