女の話 紺屋高尾
実在した吉原の花魁、
五代目高尾太夫をモデルにした落語がある。
神田の染物職人の久蔵は、
花魁の最高位である高尾太夫にひとめ惚れ。
会いたいばかりに必死に働いて、
3年でためたお金は13両。
身分を偽り、ついに高尾太夫と対面する。
「ここに来るのに3年間、必死にお金を貯めました。
次に来れるのは3年後。」と
泣きながら白状する久蔵。
これを聞いた高尾太夫は思わずほろり。
二人は晴れて夫婦になった。
この話「紺屋高尾」では見請け金なしで結婚しているが
ある大名の側室になった六代目の高尾太夫の身請け金は6千両。
当時のお米の値段で計算すると4億8000万円とか。