茂木彩海 13年11月17日放送
quicheisinsane
アーティストの話 アニエス・ヴェルダ
フランス初の女性映画監督として知られる
アニエス・ヴェルダ。85歳。
ベルギーで幼少時代を過ごし、
第二次世界大戦に逃れて家族でフランスに渡った。
写真家として活動したのち、26歳で映画をつくり、
さらに2003年からはコンテンポラリーアーティストとしても活躍。
80歳半ばにして、3つ目の人生を歩みはじめた。
自分にしか撮れない写真を撮った。
監督した映画が話題になった。
新しい作風にチャレンジした。
誰が聞いてもアーティストらしい人生を送っている彼女だが、
自分の作品をアートと呼ばれるのは、あまり好きではないようだ。
私は自分の作品を見てもらうのは嬉しいけれど、
“芸術作品”なんて強制するのは大嫌い。
重すぎるわ。ケーキに乗るさくらんぼのようなものよ。
無くても大丈夫だけれど、あったらもっと嬉しいもの。
自分の作品をそんな風に気楽に感じられたとき
アーティストはもっと自由になれるのかもしれない。