道山智之 13年12月1日放送



新美南吉 ~悲哀と愛~

作家、新美南吉。
彼はまだ中学生だったとき、日記に書いている。

 悲哀は愛に変わる。
 (中略)
 俺は、悲哀、即ち愛を含めるストーリィを書こう。

4歳で母をなくし、養子に出された。
想いが伝わらない哀しみの中にこそ、
愛のほんとうの姿が見えかくれする。
彼は16歳のときすでに、感じていた。

その2年後、
彼は名作「ごんぎつね」を書く。

新美南吉。
今年は彼の、生誕100周年。

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