大友美有紀 14年1月5日放送
Lynda Giddens
「ぐりとぐら」たまご。
今年で出版51年目を迎える「ぐりとぐら」は、
はじめ「たまご」というお話だった。
当時、児童文学の新しい可能性を模索していた雑誌
「母の友」が中川李枝子に新作を依頼した。
出来上がってきたのが「たまご」。
森でみつけたとてもおおきなたまごで
カステラをつくる、お馴染みのあのお話。
編集者は、読み終えた瞬間、
頭の中に一冊の絵本ができあがったという。
この物語にさし絵をつけて絵本にできる描き手は、
妹の百合子さん以外考えられなかった。
絵本など描いたことがないと躊躇する彼女を
なんとか口説き落とした。
編集者は、その作者姉妹と「ぐりとぐら」は
日本の絵本界に一石を投じると紹介した。
そして51年間愛される絵本が出来上がった。