中村直史 14年1月26日放送
Lazaro Lazo
はじまりの言葉 沢木耕太郎
心配性の親たちにとって、
こんなに面倒な一冊はないだろう。
その魔力で、これまで、どれだけの数の若者たちを
世界の放浪へと旅立たせたのか。
本の名前は「深夜特急」。
沢木耕太郎が書いた旅行記のバイブルは、
こんな一文ではじまる。
ある朝眼を覚ました時、
これはもうぐずぐずしてはいられない、と思ってしまったのだ。
はじまったばかり、のはずの2014年も
もうひと月が過ぎようとしている。
ぐずぐずしてはいられない。
さあ、どこへ向かおう?