三國菜恵 14年2月8日放送
chesbayprogram
寒さとあたたかさについて 牡蠣船の商人達
いまが旬の食材、牡蠣。
その代表的な食べ方のひとつに
土手鍋というものがある。
鍋のふちに味噌を土手のようにつけて
くつくつと煮込むから「土手鍋」、
なのかと思いきや
そうではないとする説もある。
遠い昔、江戸時代に
広島から大阪へと牡蠣を運んできた商人達が
橋のたもとに船を泊め、
牡蠣料理をふるまった。
その味が評判を呼び、
人々が橋の土手下に集まっては
わいわいと鍋をつつくようになった。
土手鍋の語源は「土手下の鍋」。
人が集まる場所がメニューの名前になった鍋。
牡蠣が美味しい季節もあともう少し。
寒いことをたのしめるのも、もう少し。