佐藤延夫 14年3月1日放送
ゴーストの役割 ダルトン・トランボ
アメリカの映画脚本家で、
ダルトン・トランボという男がいた。
第二次大戦後、政治思想による弾圧で禁固刑となり
映画界を追放されると、妻とともにメキシコに移り住んだ。
偽名を使ってハリウッド映画の脚本を書き、
知人の脚本家の名前を借りたこともあった。
そして、ロバート・リッチ名義で参加した「黒い牡牛」は
アカデミー原案賞を受賞。
かの有名な「ローマの休日」も、
トランボが執筆したことが彼の死後、明らかになった。
ゴーストライターだけが、真実を知っている。