治す人々①
赤十字の父アンリ・デュナン。
1859年、イタリア統一戦争のさなか、
アンリ・デュナンは北イタリアで、
20万の兵士が衝突する激しい戦闘を目にした。
無数の負傷兵が横たわる戦場で
アンリ・デュナンは敵味方の分け隔てなく救援活動を行なった。
3年後、その時の体験を綴った手記を出版。
この本が契機となり、のちに国際赤十字が結成された。
現在、国際赤十字は世界189カ国に設立され、
戦争や災害の犠牲者に対する救援活動をおこなっている。
治す人々①
赤十字の父アンリ・デュナン。
1859年、イタリア統一戦争のさなか、
アンリ・デュナンは北イタリアで、
20万の兵士が衝突する激しい戦闘を目にした。
無数の負傷兵が横たわる戦場で
アンリ・デュナンは敵味方の分け隔てなく救援活動を行なった。
3年後、その時の体験を綴った手記を出版。
この本が契機となり、のちに国際赤十字が結成された。
現在、国際赤十字は世界189カ国に設立され、
戦争や災害の犠牲者に対する救援活動をおこなっている。
治す人々②
1854年に勃発したクリミア戦争に従軍し、
戦場で傷ついた多くの兵士を看護した
フローレンス・ナイチンゲール。
その献身的な働きぶりから、彼女はいつしか
「クリミアの天使」と呼ばれるようになった。
現在、看護師を「白衣の天使」と呼ぶのは彼女に由来する。
そのナイチンゲールはこんな言葉を残している。
天使とは美しい花をまき散らす者ではなく、
苦悩する者のために戦う者である。
治す人々③
1971年、ナイジェリアの内戦を機に
フランスの医師とジャーナリストたちによって創設された
「国境なき医師団」。
すべての人に医療を受ける権利があり、
医療の必要性は国境より重要である。
その信念に基づき、世界各地の貧困地域や紛争地域で
医療援助活動をおこなっている。
2011年に起こった東日本大震災では
震災の翌日に被災地に入り、医薬品や救援物質の配布をおこなった。
その活動は震災から3年がたった今も続けられている。
治す人々④
作家魯迅は23歳で日本に渡り、仙台医学専門学校、
現在の東北大学医学部に留学している。
医学によって祖国中国の近代化を進めることが
彼の夢だった。
しかし、日本から祖国を見て、必要なのは医学ではなく、
文学による精神の改革であると感じ、作家を志す。
魯迅の代表作『故郷』はこんな言葉で結ばれる。
思うに希望とは、
もともとあるものとも言えぬし、ないものとも言えない。
それは地上の道のようなものである。
もともと地上には道はない。
歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。
人々を癒し、希望の光を当てる。
医学にも文学にも同じ力がある。
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