松岡康 14年5月11日放送
tamakisono
夢への10年
「10年後にはキャプテンマークを付けて、
ワールドカップのピッチに立つ」
Jリーガー中澤佑二が、高校の卒業文集に書いた夢。
彼の夢を信じる者はいなかった。
サッカーデビューが遅い中澤は
常に下手だと言われ続けた。
高校卒業後、無名の彼を
どのクラブも受け入れはしなかった。
フリーターになった中澤は、
後輩たちと練習を続けた。
ある日、母校のサッカー部と
ヴェルディ川崎ユースとの練習試合に
20才の中澤は年齢を隠して出場。
関係者の目にとまり、ヴェルディの練習生となる。
その後も彼は、凄まじい練習を続けた。
そして文集に書いた通り、
2006年ワールドカップのピッチに中澤は立っていた。
あきらめなければ夢は叶う。
でも「あきらめない」とは、それくらい長い時間が必要なのだ。