道山智之 14年5月17日放送
JFXie
中村八大4
作曲家、中村八大。
彼は10歳のとき、
「荒城の月」と「さくらさくら」を聞いて涙を流し、
生涯をかけて大音楽家になろうと誓った。
そして人気ジャズピアニストとして多忙を極めていた
22歳のときには、メモにこう記した。
「中村八大は他から作られず、自分で完成させる物也。
(中略)
中村八大は誰よりも苦しく、誰よりも幸せでなければならない。
(中略)
右の通り決定する。」
いそがしい中でも、自分のやりたいことを見失わず、
日々つくりあげていく。
その決意こそが、のちに彼を作曲家にし、
「上を向いて歩こう」「遠くへ行きたい」など、
後世にのこる名曲を送り出すエネルギーとなったにちがいない。