家のはなし 伴美里の部屋の中
アーティストの伴美里(ばん みさと)が
自分の部屋を見渡した時、
そこは、彼女が年月をかけてつくりあげた
「世界の箱庭」になっていた。
「ミラーワーク」という刺繍がほどこされた
インドのキーホルダー。
バリ島で買った「バティック」という、
ろうけつ染めのスカーフ。
ベルギーはアントワープで見つけて
「文化遺産」という呼び名をつけた
大きめのカフェオレボウルに、
イギリス湖水地方、
ウィンダミアの山から持ちかえった石ころが
あったかと思えば、
プラグの周りは、いろんな国の電化製品が共存して
大変なことになっている。
自分の部屋にある思い入れの深いものをスケッチし、
それぞれにまつわるエピソードを添えた伴美里。
彼女のドローイングブック
『100 Things in My Room』の中には、
そんな「家あそび」の極意がぎっしりと詰まっている。
雨続きで、外に出られない。
そんな日は、お家の中を旅するチャンスかもしれません。