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ある偉大な発見 レントゲン
20世紀を目前にしたドイツ。
ビュルツブルグ大学の物理学教授は、
陰極線の研究に没頭していた。
陰極線とは、高電圧によって生じる電子の流れのこと。
しかしその当時は、空気を輝かせるがすぐに消えてしまう、
謎の現象と考えられていた。
ある晩、教授が放電管に電圧をかけると、
作業台に載っていたボール紙が光りはじめる。
この放射線に、未知数を意味する「X」と名付けた。
教授の名は、ヴィルヘルム・コンラート・レントゲン。
もちろん、レントゲンの生みの親である。