政治家の髭
11歳の少女からの手紙には、
「ひげをはやせば、あなたがきっと大統領になる」と書かれていた。
ひげをはやせば立派に見え、
ひげ好きの女性たちに応援してもらえるから、とのこと。
こんなことを書いたのは、グレイス・ベデル。
ニューヨークに住む女の子。
手紙を受け取ったのは、エイブラハム・リンカーン。
グレイスのアドバイスにしたがった彼は
16代大統領に、みごと当選。
彼はアメリカ史上初の
ひげを生やした大統領になったのだ。
今日7月27日は、政治を考える日。
政治家の髭
11歳の少女からの手紙には、
「ひげをはやせば、あなたがきっと大統領になる」と書かれていた。
ひげをはやせば立派に見え、
ひげ好きの女性たちに応援してもらえるから、とのこと。
こんなことを書いたのは、グレイス・ベデル。
ニューヨークに住む女の子。
手紙を受け取ったのは、エイブラハム・リンカーン。
グレイスのアドバイスにしたがった彼は
16代大統領に、みごと当選。
彼はアメリカ史上初の
ひげを生やした大統領になったのだ。
今日7月27日は、政治を考える日。
未来の見方
今日7月27日は、政治を考える日。
神はわずか6日で世界を作ったというが、
アメリカ独立宣言の原案も、
たったの17日で書き上げられた。
1776年6月のことである。
その起案者は、
33歳の若き政治家、
トーマス・ジェファーソン。
仲間の中で一番筆がたつという理由で、
独立宣言の起草委員に任命された。
「すべての人間は平等に造られている」と
高らかにうたった前文は、
日本国憲法にも影響を与えている。
ジェファーソンはこんな言葉をのこしている。
過去をふり返るより、未来を夢見る。
いつの時代も、
世界を変えるのは、
明日へと夢見る希望なのだろう。
生物学の原則
今日7月27日は、政治を考える日。
かつて政治の原則とは、
まったく違う原則に従って行動した
ひとりの政治家がいる。
社会の習慣や制度は、生物と同様、
相応の理由と必要性から発生したものであり、
無理に変更すれば大きな反発を招く。
現地をよく知り、状況に合わせた政治をおこなうべき。
それが「生物学の原則」。
彼の名は、後藤新平。
岩手に生まれ、医者から政治家になった男だ。
後藤の最初の大きな業績は、台湾の統治だった。
はじめに現地の法制度や風習を徹底的に調査し、
住民の反発を最小限にしながら、
平均寿命がわずか三十歳だった当時の台湾に
農業技術を普及させ、伝染病を減らし、
鉄道や道路やダムをつくった。
それはいわゆる植民地支配のイメージとは
かなりちがったものであり、
現地では今も高く評価されている。
「生物学の原則」
いまこそ多くの政治家に、
もう一度思い出してほしい原則だ。
大風呂敷
今日7月27日は、政治を考える日。
人を愛し、人に愛された政治家、後藤新平。
時計会社シチズンの命名者であり
NHKの前身、東京放送局の初代総裁でもあった彼はまた
ボーイスカウト日本連盟の初代総裁でもあった。
後藤が描くあまりに壮大な都市計画は、
しばしば「大風呂敷」と揶揄された。
しかし彼は、こんな言葉を残している。
人は日本の歴史に50ページ書いてもらうより、
世界の歴史に1ページ書いてもらうことを心掛けねばならぬ。
その「大風呂敷」は
今の言葉で言うなら「夢」であり「ヴィジョン」だ。
それこそが人々を動かす、最も強い力だと
後藤は誰よりも知っていたのだ。
LexnGer
政治家の料理人
今日7月27日は、政治を考える日。
ホワイトハウスの料理を、
アメリカ独自の食材をつかったアメリカらしいものに。
それが、ファーストレディ、
ヒラリー・クリントンの願いだった。
いままで出されていたフランス料理を
一新しようとしたのである。
その改革に当たったのが、ウォルター・シャイブ。
4000人に1人という関門をくぐり抜け、
ホワイトハウスのエグゼクティブ・シェフを11年間務めた。
南アフリカ共和国の
ネルソン・マンデラ大統領を迎えた時には、
夏野菜にレモングラスを添えたレッドカレー。
ロシアのエリツィン大統領には、
ウォッカでマリネしたサーモン。
平成天皇には、
北太平洋産イワナのロブスターソーセージ添えを。
彼は、国賓に提供する料理には、
アメリカの食材だけではなく
その会食相手にふさわしい食材を、
必ずつかうことにきめたのだ。
その作戦は大成功。
ホワイトハウスを訪れた
多くの人々によろこばれた。
彼はいう。
シェフの仕事は、
人々に楽しみを与える事である、と。
和食がユネスコ無形文化遺産に登録された。
世界に認められた日本の食事は、
日本の政治に新しい風をふかせるだろうか。
立ち上がり続ける政治家
ふくよかな風貌、
何度転んでも起き上がる人生から
「だるま」と呼ばれた政治家がいた。
第20代内閣総理大臣、高橋是清。
12歳の時、アメリカへ留学した高橋は、
奴隷として農園に売り飛ばされた。
なんとか帰国を果たし、英語を活かした職に就くが
3回も詐欺に遭い、その度に破産を経験。
しかしあきらめない高橋は、知人の紹介もあり、
日本銀行に就職し、後に日本の財政の舵取りをすることになる。
類希な才覚は、波瀾万丈な人生の産物か。
後に高橋は大蔵大臣となり手腕を発揮。昭和の金融恐慌では
デフレから脱却するため、積極財政を展開。
世界不況から一番初めに日本が抜け出した。
幾多の困難を経験した高橋の言葉には、
得も言えぬ重みがある。
一足す一が二、二足す二が四だと思い込んでいる秀才に
生きた財政は分からないものだよ。
Bluetooth
今日7月27日は、政治を考える日。
この放送を、
あなたはどうやって聞いているだろう。
ヘッドホンやスピーカーに、Bluetoothで飛ばして
聞いている人も多いかもしれない。
実はこのBluetooth、
実在の国王にちなんで
つけられた名称なのだ。
9世紀のデンマーク王、ハーラル1世。
彼のあだ名は『青い歯の王』。
戦争ではなく交渉によって
デンマークとノルウェーを統一し、
スカンジナビア最初の統一王国を築いた。
その平和的手法は、今でも高く評価されている。
「乱立した無線企画を統一したい」
Bluetooth開発者の頭には、
1000年以上前の「青い歯の王」が浮かんだのだ。
ケネディが敬愛する侍
今日7月27日は、政治を考える日。
1961年、第35代米国大統領に就任したジョン・F・ケネディは、
日本人記者団から「日本で最も尊敬する政治家はだれか」
という質問をうけ「上杉鷹山(ヨウザン)です」と答えた。
上杉鷹山は江戸時代中期に米沢藩を治めた大名だ。
17才で藩主となるが、当時、米沢藩は財政が破綻し、
土地は荒れ果て、廃虚のような家々が並んでいた。
そんな中、彼は改革に踏み切った。
自らの生活費を1500両から200両にまで減らし、
刀を鍬に持ち替えて土地を耕し始めた。
やがて彼の改革に共鳴した下級武士達が
自ら荒れ地を開墾して新田開発に取り組みはじめ、
家臣の妻子も養蚕や機織りに携わった。
改革は次第に大きな成果を挙げるようになった。
改革をはじめて18年。
35才の若さで、前藩主の息子治広に藩主の座を譲った。
その際、鷹山は息子をこう戒めた。
人民の為に君主があるのであり、君主の為に人民があるのではない。
日本にはかつて、世界に誇る政治家がいた。
今の日本、鷹山ならどう改革するだろうか。
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