大友美有紀 14年8月3日放送
Mundoo
「悲壮感のない少数派」トーベ・ヤンソン
ムーミンを生み出した作家。トーベ・ヤンソンは、
フィンランドの首都ヘルシンキで生まれた。
しかし父も母も話すのはスェーデン語。
家庭や仲間の共通語もスェーデン語だった。
フィンランドでは言語的少数派。
ムーミンの物語は、その環境を反映している。
わたしが描いたのはスエーデン語系フィンランド人の家族です。
どんな少数派グループにもある
一種の孤立がみてとれるはずです。
ただし悲壮感はありません。
ムーミンたちは互いに一緒にいて
幸せだと思っているし、
自分たちが住んでいる環境や場所に場所に満足しています。
とはいえ、そこにははっきりと
スェーデン語系フィンランド人の特長があると言う。
それは、無謀な権力には屈しない、自由と自立を愛する気質だ。