高田麦 14年8月24日放送
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アルヴァ・アアルトが見た夢
19世紀末に生まれたフィンランドを代表する建築家、
アルヴァ・アアルト。
若い頃は、当時のグローバルな潮流であるモダニズム建築に
必死に食らいつこうとした。
しかし、結局、彼はこんな概念にたどりつく。
「建築とそのディテールは、ある意味、生物学に属する。」
「世界中で最もすぐれた規格化委員会は“自然界”である。」
そしてアアルトは、
木材と曲線を特徴とする、フィンランドの自然と風土に根差した
人間が暮らしやすい建築を数多く残した。
ごく普通の人たちのためにこの世のパラダイスを作り出したい
というのが、彼の夢となったのである。