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力石徹・夢の重さ 2R
力石徹と矢吹丈は、少年院で出会う。
エリートボクサーとして
将来を嘱望されながら、あるとき、
リング下の野次に怒って観客を殴った力石。
孤児院で生まれ、ドヤ街で育ったジョーは、
喧嘩に明け暮れ、希望のない日々を送っていた。
宿命的に出会ってしまったふたりは
ボクシングの試合をすることになる。
素質を見抜いた丹下段平によって
すでにボクシングの基礎は叩き込まれていた
ジョーだったが、天才力石の相手ではなかった。
さんざん打ちのめされ半死半生になった
ジョーは、力石が打つ右ストレートに
強烈なクロスカウンターを見舞う。
丹下段平が授けた一撃必殺技だった。
予想外のパンチをもらった力石が
床に崩れていく。同時にジョーも倒れていく。
両者ノックアウトで引き分け。
プロのリングで負けたことがなかった
力石が、素人のパンチでダウンした。
屈辱以外の何ものでもなかった。
このときから、矢吹丈は、倒すべき敵になった