宮田知明 14年10月11日放送
レイチャールズの哲学
ソウルの神様、レイチャールズは、
ジョークが好きだった。
自分の目が見えない、ということすら、
ジョークにしてしまう。
日本で公演を行った時、
若き日の、まだ調律師だったブラザートムが、
彼のピアノの調律を担当した。
この感謝を伝えるために言ったレイの一言は、
「キミの顔は覚えておくよ。」
その一言は、ブラザートムの生涯の宝物になった。
もし、あなたが、とっても些細なことで悩んでいたとしたら。
レイチャールズの、こんな言葉が聞こえてきそうだ。
「君たちは目が開いてるのに、何にも見えてないんだな。」