小林慎一 14年10月18日放送
新しい世界・赤ちゃん
箱を開けようとしている人形を助ける、いいウサギ。
それを邪魔する、悪いウサギ。
赤ちゃんの90%が、いいウサギを選んだ。
クラッカー好きのネコと、シリアル好きのネコ。
クラッカー好きの赤ちゃんは、クラッカー好きのネコを選ぶ。
しかも、クラッカー好きのネコが悪さをし、
シリアル好きのネコがいいことをしたとしても、悪さをしたネコを選ぶ。
さらには、シリアル好きのネコに、親切な犬と、意地悪な犬では、
クラッカー好きの赤ちゃんは、意地悪な犬を選ぶ。
イェール大学「赤ちゃんラボ」の研究で
赤ちゃんは、善悪を判断でき、
意見が同じものを好み、違うものを嫌うことが分かって来た。
性善説か、性悪説か。
紀元前3世紀から続くこの論争に、終止符を打とうとしているブルーム教授はこう言う。
「道徳観を植え付けるのではなく、善の心の花を咲かせることが大切です。
私たち人間は、善と悪の両方の心を、生まれながらに持っているのですから。」