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あの人の酒① 酒杉浦日向子の昼酒
江戸風俗研究家の杉浦日向子さん。
酒を愛した彼女の著書「ソバ屋で憩う」に、こんな一節がある。
ソバ屋で憩う、昼酒の楽しみを知ってしまうと、
すっかり暮れてから外で飲むのが淋しくなる。
いまだ明るいうちに、ほろ酔いかげんで八百屋や総菜屋を巡って、
翌日のめしの仕入れをしながら着く家路は、
今日をたしかに過ごした張り合いがある。
一日をお酒で終わらせるのではなく、
昼酒の余韻を感じながら、買い物をぶらぶらと楽しむ。
粋を愛する、杉浦さんらしい飲み方だ。
たまには、きもちよく昼酒を楽しんでみませんか。