大友美有紀 14年11月2日放送
torbakhopper HE DEAD
「ピカソ」絵画修復家・岩井希久子(いわいきくこ)
世界に現存する名画のうち、およそ8割は過去の修復によって
オリジナルの状態をとどめていないという。
ピカソの「ギターのある静物」は、
1960、70年代に主流だった「裏打ち」という手法で修復され、
画面がボコボコに波打っていた。
絵画修復家・岩井は、この裏打ちをはがすことを決意した。
絵にとって、平面性はものすごく重要です。
画家はピンと張られたキャンパスの中に世界を
つくっているのですから。
画面がひずんでしまったり、平らでなくなってしまうと、
作家の意図したことが伝わらなくなる。
岩井は、それを危機的状況、という。