澁江俊一 14年11月16日放送
絶望をどう生きるか。
許して、受け入れる。
今日は国際寛容デー。
オーストリアの精神科医
ヴィクトール・フランクル。
彼は結婚してわずか9ヶ月後に
ユダヤ人であるという理由で
強制収容所へ入れられる。
家族と別れ、身ぐるみはがされても
彼は医者としての使命を捨てず
収容所での出来事を冷静に見つめた。
理不尽すぎる状況で
囚われた人々が何に絶望し、
何に希望を見出したかを観察するために。
戦後、彼が出した本のタイトルは「夜と霧」。
今も読み継がれる世界的ベストセラーだ。
どんな状況でも、
人はそこに意味を見出せる。
意味があれば、
絶望は乗り越えるべき苦悩に変わる。
苦しい時は思い出そう。
そこにはきっと意味があると。