数学者たち ルネ・デカルト
フランスの数学者、ルネ・デカルト。
のちに近代哲学の父と呼ばれるこの男は
ただ机に向かうだけでなく、
自ら社会に出ることを選んだ。
それをデカルトは、「世間という大きい書物」と言った。
20歳になると、パリを経由しオランダへ。ドイツへ。
志願して軍隊に加わり、
優れた技術者や科学者と交流した。
そしてある夜、インスピレーションに打たれ
代数学と幾何学を結合した解析幾何学の基礎を発見する。
「我思う、ゆえに我あり」
この有名な言葉は、家の中で本を眺めても
決して見つからなかっただろう。