飯國なつき 14年12月7日放送
贈り物③ マルチン・ルター
クリスマスの贈り物に、
親はいつも悩まされるものだが。
1535年、まだ貧しい大学教授だった
宗教改革の創始者マルチン・ルターは
子供たちへの贈り物を買うお金にすら困っていた。
しかし妻から、
子供たちの好きな肉団子のスープを作るから大丈夫、
と励まされ、ルターは歌を作って贈り物にすることを決める。
山から抜いてきたもみの木の周りで歌った歌は、
翌年以降も一家の定番となった。
後にルターはこんな言葉を残している。
ドイツの国をくれるといわれても、
私は、それよりも、優しい妻がいる家庭を選ぶ。