松岡康 14年12月14日放送

141214-041

プレハブの元祖

「プレハブ建築」に良いイメージを持つ人は多くはないだろう。
隙間風、騒音、耐久年数の短さ。
しかし日本のプレハブ第一号は強く頼もしかった。

1956年、戦後初の本格的な南極観測のため、
日本建築学会が総力をあげて作り上げた昭和基地だ。

風速60mのブリザードが吹き荒れる、
-50℃という過酷な環境でも建てられ
観測船に資材の積み込みが容易で、
ソリで運べる大きさや重さでないといけない。

建築家浅田孝の答は、プレハブしかなかった。

観測隊8人、10時間で建てられた昭和基地は、
その後20年以上にわたって南極観測隊の住処となり続けた。

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