大友美有紀 15年1月4日放送
「漢字廃止論」前島密(まえじまひそか)
日本近代郵便の父・前島密は、
西洋諸国の様に音票文字を使えば、学問の修得も
容易になると考えていた。
日本語の文字には平仮名、カタカナ、漢字の3種類があり、
学問の基礎になる文字を覚えるのに時間がかかってしまうからだ。
将軍徳川慶喜に「漢字御廃止之儀」という建議書を
提出したこともあった。
国家の大本は国民の教育にあり、
その教育はあまねく国民に施さなければならず、
普及させるにはなるべく簡易なる文字文章を
用いなければならぬ。
のちに郵便事業が軌道にのると、全く漢字を用いない仮名書き新聞
「まいにち ひらがな しんぶんし」を刊行した。