一年の抱負②「カントの画一性」
人間の性格は40歳で完成する
ドイツの哲学者カントは言った。
自分にとって何がいちばん自然な生き方か、
人は経験からようやく選べると言うのだ。
彼自身が40歳で選んだのは、
機械のような規則正しい生活だった。
故郷の町からほとんど出ず、
ほんの数時間で行ける海にさえ行かない。
彼が散歩に出るとちょうど3時半だとわかる
そう噂されるほど判で押したような暮らしを、
彼はそれから40年も続けた。
実はそれは、生まれつき病弱だった彼の、
一日でも長く生きるための必死の工夫だった。
さて、新年。たとえ何歳であっても、
規則正しい生活を始めるのに
遅すぎることはなさそうです。