2015 年 2 月 のアーカイブ

佐藤延夫 15年2月1日放送

150201-02

大富豪のマネーライフ ジェームズ・ゴードン・ベネット

新聞社ニューヨーク・ヘラルドの社長、
ジェームズ・ゴードン・ベネットは
実に大富豪らしい金の使い方をした。

今では到底ありえないことだが、
電車に乗っているときに「もっとゆっくり走らせてくれ」と車掌に注文した。
願いが叶えられると、チップとばかりに1万4千ドルを手渡す。
その車掌はすぐに会社を辞めて店を開いたそうだ。

そして気に入っていたモンテカルロのレストランでも
自分の特等席に誰かが座っていると、
その店ごと買い占めてしまった。

亡くなる前に財産のほとんどを失っていたというのだから、
さぞ気持ちいい人生だったのだろう。

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佐藤延夫 15年2月1日放送

150201-03

大富豪のマネーライフ ウィリアム・ランドルフ・ハースト

アメリカの新聞王、ウィリアム・ランドルフ・ハースト。
最愛の妻と5人の子どもをもうけたが、
50歳のとき出会った若い女のため
湯水のように財産を使う。
愛人の名前は、18歳のショーガール、マリオン・デイビス。
ハーストは、彼女を大女優にするため
わざわざ映画会社を作り、
一緒に暮らすための豪邸まで建てた。
ハースト・キャッスルとも呼ばれるこのお屋敷は
165部屋もあり、プールは屋内と屋外にひとつずつ。
さらにテニスコートとエアポートまであった。
それでもまだ物足りなかったのか、動物園まで作ってしまった。
アフリカから野生動物を買い付け、
ライオン、ゾウ、キリンなど300種類以上の動物が
放し飼いにされていたという。
このお屋敷のために費やされた金額は、3000万ドル以上。
現在のレートだと、およそ3500億円にもなる。

うらやましいというレベルを超えた、呆れるほどのお金持ち。

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佐藤延夫 15年2月1日放送

150201-04

大富豪のマネーライフ アリストテレス・オナシス

ギリシャの海運王、アリストテレス・オナシス。
25歳から始めた海運業で莫大な財産を得た彼は、
ある日、ヨットを購入した。
もちろんただのヨットではない。
全長98メートル。
カナダ海軍に所属していた軍艦をヨット用に改造してしまった。
スイートルームが4部屋あり、
バスタブは大理石で作られ、
広間にはエル・グレコの絵画まで飾られた。
もちろんそれでは足りず、ギリシャ沿岸の島を買い
3つの豪邸を建てた。

金で買えないものはない、という生き方。

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佐藤延夫 15年2月1日放送

150201-05

大富豪のマネーライフ ヘンリー・フォード

アメリカの自動車王、ヘンリー・フォード。
それまで高級品だった自動車を低価格で販売し、
自動車業界に革命を起こした。
総資産1990億ドルとも言われた彼が
次に目をつけたのは、天然ゴムだった。
自動車用のタイヤを自給自足するために
アマゾン川付近の密林を買い占め、
フォード・フロンティアと名付けた。
広さは200万エーカーとも言われる。
この場所に、労働者のために住宅をつくり
病院や学校のみならず
道路や消防署、ホテルまで建設したというから徹底的だ。
しかし現実は無情だった。
アマゾン特有の伝染病や害虫に悩まされ、
さらに現地労働者の反発、未熟な技術などが重なり、
フォードは何も得ることなく撤退する。

ただ、彼の資産を考えると、
蚊が刺したほどのダメージもなかっただろう。

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佐藤延夫 15年2月1日放送

150201-06

大富豪のマネーライフ アンドリュー・カーネギー

アメリカの実業家、アンドリュー・カーネギー。
製鉄事業で財を成し、鉄鋼王とも言われる男は、
金持ちのまま死ぬのは恥だと考えていた。
33歳で会社を設立した際に、こんなメモを残したという。

「年収は5万ドル。
 財産はこれ以上増やさず、余った金は慈善事業に寄付をする」

言葉の通り、晩年には世界中に図書館を寄付した。
その数は、2811にも及ぶ。
何か裏があるのでは?と疑われてしまうのも
大富豪の有名税というものだろう。

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佐藤延夫 15年2月1日放送

150201-07
Commonwealth Secretariat
大富豪のマネーライフ ハサナル・ボルキア

ブルネイ国王、ハサナル・ボルキア。
資産総額は200億ドルにもなる彼の趣味は、車だった。
メルセデス・ベンツを531台、
フェラーリを367台、
BMWが185台、
ジャガーは177台。
合計5000台以上の高級車を所有していたという。
もちろん、「ぜんぶ乗れませんよね?」
という質問は、野暮だ。

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佐藤延夫 15年2月1日放送

150201-08

大富豪のマネーライフ アルフレッド・ショシャール

パリのデパート王と呼ばれた、アルフレッド・ショシャール。
ルーブル百貨店創業者のひとりで
絵画のコレクションでは、金に糸目を付けなかった。
そして驚くべきは、自分の葬式の計画を綿密に立てていたことだった。
墓地の場所、墓の形はもちろんのこと、
死装束、霊柩車の飾り付け、
さらに葬儀屋の格好にも口を出した。
髭を剃らせ、召使いの衣装まで着せてしまったという。
葬儀費用は100年前の50万フラン。
現在の貨幣価値では、38億円にもなるそうだ。

しかし賄賂とも言える献金が明らかになり、
安い賃金で働かされる従業員たちの不満と相まって
実際の葬儀のときは、
市民に罵倒されながら旅立ったようだ。

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