蛭田瑞穂 15年3月29日放送
ロボット⑧ ロボットと文学「カレル・チャペック」
旧チェコスロバキアの国民的な作家なカレル・チャペック。
ある時チャペックは、人の代わりに労働をする
人造人間が登場する物語を構想した。
しかし、その人造人間をなんと呼べばいいのか。
悩んだチャペックが兄のヨーゼフに相談すると、兄が言った。
じゃあロボットにしたら。
「強制的な労働」を意味するチェコ語の“robota(ロボタ)”。
兄はその言葉を元にロボットという名前を思いついたのだ。
こうしてカレル・チャペックの戯曲
「R.U.R.(エル・ウー・エル)」によって
「ロボット」という言葉が初めて世に登場した。
ロボットは機械でも装置でもなく、文学として生まれた。