ヴィクトリア女王
1837年。
弱冠18歳にしてイギリスの女王となったヴィクトリアは、
いとこのアルバートにひとめで恋に落ち、
すぐに結婚を決意してしまった。
王族の恋愛結婚が珍しい時代。
自らの思いを貫いた彼女が選んだウェディングドレスは、
王室の伝統にのっとったきらびやかなものではなく、
白いサテンのシンプルなドレス。
飾らず、誠実で、純粋。
まさに彼女の人柄を象徴する結婚だった。
晴れて夫婦となった後も、
アルバートを生涯愛し続けたヴィクトリア。
そんな女王の生き方に憧れた女性たちのあいだに、
純白のウェディングドレスを着る
習慣が広まっていった。
生涯、この人と添い遂げたい。
今日も世界中の花嫁たちが
ヴィクトリアと同じ願いを身にまとう。