飯國なつき 15年4月12日放送
小麦
花とことば① 孟浩然
春眠暁を覚えず。
ぽかぽか暖かい春の日差しに、
つい口にしたくなるこのフレーズ。
詠み人は、唐の時代の詩人、孟浩然。
春眠不覚暁(春眠暁を覚えず)
処処聞啼鳥(処処に啼鳥を聞く)
夜来風雨声(夜来風雨の声)
花落知多少(花落つること知んぬ多少ぞ)
春の心地よい眠りで明け方が来たのがわからない。
あちこちで鳥が鳴くのが聞こえる。
夕べは雨や風の音が聞こえたが、
どれだけの花が散ったのかわからない。
のんきに春を楽しむ心は、
1000年以上前から変わらない。