Matt From London
相場師 ジョージ・ソロス
大英帝国の繁栄の象徴、
イングランド銀行を
一人の男が
破綻に追い込んだ。
投資家ジョージ・ソロス。
1992年9月16日、
イギリス政府の為替介入に対抗して
イギリス通貨ポンドの空売りを仕掛けたのだ。
ソロスは部下に命じた。
ポンドを売ることにする。
金額は100億ドルだ!
つまり、1兆円の売り。
次の朝、ソロスの家の電話が鳴った。
部下からだった。
「すべてうまくいった」と。
ソロスは寝ている間に
1000億円の利益を上げていた。
政府は、一人に負けた。
というより、市場に負けた。