福宿桃香 15年5月10日放送
fred baby
母を生きた人 オードリー・ヘップバーン
銀幕の妖精オードリー・ヘップバーンが
映画より愛したもの。
それは、二人の息子と過ごす時間だった。
よき女優である前に、よき母であろうと努力した。
息子たちを毎日学校まで送り迎えし、
一夜漬けの勉強にも付き合った。
息子・ショーンが劇に出たときには、
台詞の覚え方を伝授した。
「夜、明かりを消す前に台詞を読むの。
それで朝、目を開けたときにもう一度読むのよ」
名女優のアドバイスを胸に、ショーンは完璧に役を演じた。
本番当日のオードリーは
仕事を入れずに劇を見に行っておきながら、
ショーンを動揺させないように遠くでそっと見守ったそうだ。
二人の息子にとってオードリーは、
ほかの誰にも演じることのできない
すばらしい母親だった。