坂本弥光 15年5月23日放送
ruurmo
「足をつくる人」臼井二美男③ 佐藤真海
彼女は、19歳のとき、右膝から下を切断した。
足を失った絶望。慣れない義足。
彼女を救ったのは、インターネットで見た、
障害者たちが気持ちよさそうにプールで泳ぐ姿だった。
義足を外した姿を晒すのには抵抗があったが、
「私も泳ぎたい」という気持ちの方が強かった。
再び体を動かす喜びを実感した彼女は、
練習に励み、大会に出場するようになる。
そして、日本のスポーツ用義足の第一人者である、臼井と出会い、
陸上競技に転向する。
彼女は、陸上にのめり込んでいった。
3つのパラリンピックに出場し、
走り幅跳びでは日本新記録をたたき出した。
そして2014年、東京五輪招致でスポーツの力を訴えた。
私がここにいるのは、スポーツによって救われたからです。
スポーツは私に人生で大切な価値を教えてくれました。
それは、2020年に東京大会が世界に広めようと決意している価値です。
彼女の名は、佐藤真海。
次の目標は、2020年の、金メダルだ。