ホームランの話 ベーブ・ルース
「病気の少年のために、野球選手がホームランを約束する」
そんなストーリーの大元となったのは、
メジャーリーグの伝説、ベーブ・ルースだ。
ある日ルースは、病気で入院するファンの少年のため
ホームランを打つことを約束。
試合で見事にそれを果たし、少年を勇気づけたという。
「約束のホームラン」
そう呼ばれたこの逸話には、まだ続きがある。
20年余りが過ぎ、
晩年のルースが病気のため入院していた頃、
たくましい海軍隊員が彼を見舞った。
それは病気を克服し、立派に成長を遂げた当時の少年だった。
人一倍子供好きだったルース。どんなに喜んだだろう。
球史を塗りかえたホームラン王は、
人と人の間にも見事なアーチをかけた。