佐藤延夫 15年8月1日放送

150801-03

夏の風物詩 鍵屋のその後

江戸時代はオレンジ色しか出なかったという花火も、
明治以降になると材料、技術ともに目覚しい進歩を遂げる。
鍵屋の十代目弥兵衛は、
現在のように、まん丸く開く花火を開発した。
十一代目弥兵衛は塩素酸カリウムなどの新しい薬剤を用いて、
赤、青、緑の発色に成功したそうだ。
江戸時代から血縁を連綿と守り続けた鍵屋だが、
昭和40年、同業者に伝統と暖簾を託し
現在は十五代目に引き継がれている。

一瞬で消える花火にも、花火師たちの血の歴史が宿っている。

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