飯國なつき 15年8月2日放送
Nyon-Nyon
夏を感じる⑦ 「さとうきび畑」
毎年、夏になると流れる歌がある。
ざわわ ざわわ ざわわ
広いさとうきび畑は
ざわわ ざわわ ざわわ
風が通り抜けるだけ
第二次世界大戦末期の沖縄戦で戦死した人々が眠る、夏のさとうきび畑。
父を失った少女は、通り抜ける風の音を聞きながら
静かに悲しみを訴える。
戦争を体験した世代にも、しなかった世代にも、
等しく悲しみを感じさせる「さとうきび畑」。
森山良子、ちあきなおみ、夏川りみといった往年の歌手から松浦亜弥まで、
幅広い年代の歌手に歌い継がれ続けている。
きっと、この夏も。