村山覚 15年8月22日放送
あるオタクの話 アントニン・ドヴォルザーク
チェコを代表する作曲家、ドヴォルザーク。
彼が作った「ユーモレスク」のリズム。
汽車が走るガタンゴトンというリズムに
どこか似ていませんか?
実はドヴォルザーク、筋金入りの鉄道オタク。
作曲の合間に駅まで散歩して、
汽車を眺めたり、運転士と交流するのが趣味。
時刻表や車両のナンバーも丸暗記。
汽車の模型もよく作っていたそうだ。
友人のブラームスには
「もし新型の機関車が手に入るなら
交響曲全部を投げ出してもいい」
と語ったという。
現在、オーストリアとチェコを結ぶ特急列車には
様々な作曲家の名前が付けられているが、
「ドヴォルザーク号」も走っている。
どうせ乗るなら鉄道オタクの名前が付いた列車に
乗ってみたいものだ。