熊埜御堂由香 15年8月30日放送

150830-08
kouyuzu
涼菓の話 冬のかき氷

鵠沼海岸の住宅街に冬でも行列ができるかき氷店がある。
年中かき氷が食べられる専門店の先駆けとも言われる、埜庵(のあん)だ。
店主の石附浩太郎さんは、勤めていた音響機器メーカーをやめて
38歳のときにかき氷店をひらいた。
最初はランチに食事をだしていたがあるときに、決心する。
「かき氷1本でやっていく」

夏には行列ができても冬は赤字経営。
厳しい季節は、常連客が支えた。
夏は混むからねぇといって、ダウンを着てかき氷をほおばる。
そんなお客さんに支えられて
気づけば、冬の営業もうまくいくようになっていた。

鵠沼でお店をはじめて10年。
石附さんは言う、
もしはじめから一年中かき氷が食べられる店があったなら
僕の店は、この世に存在していなかったと思うんです。

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