大友美有紀 15年9月6日放送

150906-06
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「ボサノヴァとの訣別」 ナラ・レオン

デビューから、瞬く間に人気を博していった、ナラ・レオン。
いつからか「ボサノヴァのミューズ」と呼ばれるようになった。

このころブラジルの政情は、不安定だった。
ナラは、愛や海や花をモチーフにするボサノヴァの歌詞に
否定的になっていった。ミューズと呼ばれることも気に入らなかった。
自分の言いたいことを主張している音楽を求め始めた。

そして1964年4月1日、ブラジルで軍事クーデターが起こった。
その2週間後、ナラは「オピニオン」という歌をコンサートで歌う。

  殴ったっていい
  捕まえたっていい
  何も食べ物が与えられなくてもいい
  でも私は意見を変えない

  
ナラは、マスコミから自分を「反逆分子」と思うかと問われる。
軍事政権に賛成しないのか、と。
  
  人々の悲劇や、問題、悲しみ、苦悩や喜びを歌うのが
  「反逆分子」なら、そう呼ばれることから逃れられないわ

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