2015 年 9 月 12 日 のアーカイブ

佐藤理人 15年9月12日放送

150912-01

脳にまつわる素朴なギモン 「個性」

 個性はどこから生まれるの?

神経科学者のスーザン・グリーンフィールドによれば、
人間には約1000億個の脳細胞があり、
新しい経験をするとそれらが互いに結びつき合うそうだ。

同じ経験をしても結びつき方は人によって異なる。
その差は、感じ方の差。
自分の経験をどう受け止め、何を学んだか。
それこそが、

 個性

遺伝子は変えられない。でも経験は変えられる。

もしもいま自分を変えたいと思うなら、
自分らしくないことしてみるのが、
いちばんの近道かもしれません。

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佐藤理人 15年9月12日放送

150912-02
saracino
脳にまつわる素朴なギモン 「恋」

 人はなぜ恋に落ちるの?

進化心理学者のロビン・ダンバーによれば、
恋をすると脳には二つの化学物質が生まれるそうだ。

ワクワクの素となるドーパミンと、
トキメキの素となるオキシトシン。

脳の動きを見るとこれらの物質が、
感情を司る右脳を活発に輝かせることがわかる。

一方、理性や言語を司る左脳の動きは大きく鈍る。
恋をすると気持ちをうまく伝えられずもどかしい思いをしたり、
バカげたことをしてしまうのはそのせいだ。

しかし、恋の素となる化学物質はまだ見つかっていない。

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佐藤理人 15年9月12日放送

150912-03
Mixtribe Photo
脳にまつわる素朴なギモン 「不安」

 人はなぜ不安になるの?

マジシャンのダレン・ブラウンによれば、
脳は人をダマす天才だそうだ。

膝を擦りむくと、痛みを感じるのは脳なのに膝が痛いと思う。
脳は私たちを大げさに錯覚させる。まるで手品のように。
だから本当は大したことないことも、
どんどん悪い方へ考えてしまうのだ。

目には目を。錯覚には錯覚を。
脳に不安になるヒマを与えてはいけない。
誰かと話す。何かに夢中になる。
遊ぶ気分じゃないときほど遊んでみる。

開き直った人が強いのは、ちゃんと理由があるらしい。

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佐藤理人 15年9月12日放送

150912-04
Aktagawa
脳にまつわる素朴なギモン 「ひらめき」

 アイデアはどこから来るの?

作家のフィリップ・プルマンによれば、
面白いことをひらめく理想的な環境は、

 ぼんやりしているとき

だそうだ。

学生時代、彼はクリケットの選手だったが、
あまり上手くなかったため、
いちばん遠くの守備につかされた。

滅多に飛んでこないボールを待ちながら、
彼はいつも空想しながら過ごした。

 これまでの人生もあのときと同じように
 ずっと夢うつつで過ごしてきた気がする

いいアイデアはひらめこうとしてひらめくものじゃない。
でもグローブを構え続けておかないと
いざというときつかめない。

いつか、きっと、やってくる。
ひらめくことは信じることと少し似ている。

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