小野麻利江 15年9月27日放送
お茶のはなし へそで茶を沸かす
へそで茶を沸かす。
現代風にいえば「腹筋崩壊」といったところの、
このことわざ。
一説によると、「へそを茶化す」が
徐々にもじられていったらしい。
時は江戸時代。
人々は他人に素肌を見せる機会が少なく、
もし、へそまで見えるようなことがあれば、
まわりに馬鹿にされ、大笑いされたという。
それが、「へそを茶化す」。
へそが見えただけで、大笑いする。
江戸時代の人たちはみんな、
「箸が転んでもおかしいお年頃」だったのだろうか。