薄景子 15年9月27日放送
Pen Waggener
お茶のはなし アイスティーのはじまり
紅茶をキリリと冷やしていただくアイスティー。
今ではすっかり定番の飲みものですが
このアイスティーが発明されたのは1904年の夏のこと。
アメリカのセントルイスで開催された万博会場でのできごとでした。
その万博で紅茶の試飲宣伝をしていたのが
イギリスの紅茶商人、リチャード・ブレチンデンさん。
折しも季節は夏。連日の猛暑の中、
湯気をあげた熱い紅茶になど、誰も見向きもしません。
半ばやけくそになったリチャードさんが
熱い紅茶に氷をたーっぷりいれて
「冷たい紅茶だよー」と叫んだところ、これが一躍大人気に。
のちにこの万博で一番のヒット商品になり、
アメリカ中で飲まれるようになりました。
偶然から生まれた、キリリとさえたグッドアイデア。
そんなエピソードを想いながらアイスティーを飲めば、
あなたにもヒラメキが訪れるかもしれませんよ。