GlevumSunday
「小鳥のような声」ナラ・レオン
1959年、秋、海軍兵学校で開かれたコンサートで、
ナラ・レオンは、始めて舞台に立つ。
みなさん、ボサノヴァの一番若いメンバーを紹介します。
今日、始めて人前で歌います。ナラ!
そう紹介されるとナラは、パニックになった。
お客さんに背を向けて、半泣きで歌った。
けれどもその歌は大喝采を受けた。
かわいらしいヒザと前髪、
小鳥のような歌い方、ギターの腕前のよさ。
コパカバーナの少女、ナラ・レオンは、
徐々に人気を獲得していく。
各地でライブに呼ばれ、レコーディングに参加する。
1963年、プロとしての初仕事となる演劇作品
「哀れな金持ちの娘」に出演する。
マスコミもナラを賞賛した。
ナラ・レオンは、将来もっと上手になるだろうと
思わせるギターを弾き、とても音感がよく、
素晴らしい声を持っている女の子だ。
こうして、ボサノヴァのミューズへの第一歩を踏み出した。