松岡康 15年10月04日放送
Andrea.Echeverria
逆引き広辞苑
日本を代表する辞書、広辞苑。
その編纂者は新村出(しんむらいづる)。
明治9年の今日生まれた言語学者である。
広辞苑の生みの親も、
おそらく考えもしなかったのが
“逆引き広辞苑”だ。
「イカ」という単語は逆の「カイ」で引く。
するめいか、もんごういか、ほたるいかなど、
様々な「イカ」が並ぶ。
逆引き広辞苑が生まれた理由は、
日本語の構成にある。
日本語では、言葉の意味が下にあり、
それを上で修飾することが多いため、
逆引きをすれば類縁関係にある言葉が一覧できるのだ。
なんでも検索してしまう今日、
たまには「逆引き」してみよう。
新しい日本語の魅力に出会えるはずだ。