廣瀬大 15年10月11日放送
ウディ・アレンに関するいくつかのこと。
映画監督ウディ・アレンが
脚本を執筆するのに愛用しているのは
西ドイツ製の「オリンピア・ポータブル」という
古いタイプライターだ。
16歳のとき、40ドルで購入したという。
アイデアを書き殴ったノートの切れ端や
メモをファイルにとっておき、
引き出しに放り込んでおく。
そして、それが溜まると、
彼はその古い愛用のタイプライターに向かい
脚本の執筆を始める。
16歳のウディ・アレン少年はこのタイプライターを買うときに、
販売員の店主にどのくらいこれは丈夫かと訊ねたという。
「少なくとも、あんたが死ぬまでは壊れないだろうね」
その店員の答えを聞き、彼は購入を決めた。
あの日から60年以上が過ぎた今でも、
彼はこのタイプライターで
脚本を書き続けている。
こだわりを持って生きると
自然と愛用品ができるものだ。