佐藤延夫 15年11月1日放送
よくわかっていない 平田篤胤
江戸時代後期の国学者、平田篤胤。
すでにこの世にいなかった本居宣長と
夢の中で師弟関係を結んだ、と語っている。
当時は禁書とされていたキリスト教をはじめ、
さまざまな宗教を研究し、独自の神学を打ち立てたが
次第に、死後の世界や魂の救済に興味を持つようになる。
そのひとつが、天狗小僧と呼ばれた少年、寅吉との出会いだった。
異世界へ行ったという話を本にまとめるだけでなく、
寅吉を養子にして足掛け9年も世話をした。
須弥山の場所や、地獄と極楽の存在について。
また、超能力のような呪術も目にしたという。
こればかりは本当なのかどうか、誰も証明することはできない。