佐藤延夫 15年11月1日放送
よくわかっていない 明石元二郎
日露戦争で伝説の諜報員と言われる、明石元二郎。
彼の役割は、こうだ。
今の金額で何十億、何百億円という工作資金で、
反ロシア勢力に武器と資金を供給。
ロシア革命を内部から支援すること。
その結果、
レーニンとの会談。
内務大臣の暗殺。
血の日曜日事件。
戦艦ポチョムキンの反乱など、
彼の功績は陸軍10個師団に相当する、とまで評された。
だが、実際には
レーニンと会った事実はなく、
大半の工作は失敗に終わった、という説もある。
真実なのか、都合よく利用されただけなのか、
本当のことは、よくわかっていない。