それぞれの反戦旗 アルベルト・アインシュタイン
物理学の父、アルベルト・アインシュタイン。
相対性理論を導き出した彼は、
1930年、戦争を終結させるために、
こんな理論を導き出した。
兵役を指名された人の
2%が戦争拒否を声明すれば、
政府は無力となります。
なぜなら、どの国も、
その2%を越える人を収容する
刑務所のスペースがないからです。
戦争を撲滅する理論が生まれて
85年が経つというのに、
世界では紛争が後を絶たない。
それぞれの反戦旗 アルベルト・アインシュタイン
物理学の父、アルベルト・アインシュタイン。
相対性理論を導き出した彼は、
1930年、戦争を終結させるために、
こんな理論を導き出した。
兵役を指名された人の
2%が戦争拒否を声明すれば、
政府は無力となります。
なぜなら、どの国も、
その2%を越える人を収容する
刑務所のスペースがないからです。
戦争を撲滅する理論が生まれて
85年が経つというのに、
世界では紛争が後を絶たない。
それぞれの反戦旗 イマヌエル・カント
あらゆる事物は価値を持っているが、人間は尊厳を有している。
人間は、決して目的のための手段にされてはならない。
ドイツの政治哲学者、イマヌエル・カント。
彼は、その著書『永遠平和のために』の中で、
戦争を防止するための手段として、常備軍の全廃を説いた。
常備軍は時を追って全廃されるべきである。
なぜなら、常備軍は常に武器をとって立ち得る用意ができているから。
他国をして常に戰争の危惧を感ぜしめ、
このようにしてお互いに他を刺激して
無際限に兵備の優秀を競うようにさせるのである。
カントは続ける。
人を殺すため、或いは人に殺されるために雇われるというようなことは、
人間を単なる機械や道具として
他のものの手において使用することを含意すると思われる。
これは、我々自身の人格における人間性の權利に合致し得ない。
戦後70年の今、平和について真剣に考えてみてはどうでしょう。
それぞれの反戦旗 川久保玲
ファッションブランド「コムデギャルソン」の創始者、川久保玲。
反骨のデザイナーとして知られる彼女は、
戦後70年を迎える2015年、「反戦」をテーマに掲げた。
ひとは武器を持って強くなるわけではなく、
皆が自由であることが強い。
川久保の哲学を汲み、ブランド広告には、
「自由を着る」という言葉が力強く記された。
強い服を着ることによっても、人は自由になれる。
強い服を着たい時は、自分が強くなりたい時です。
自分を解き放つ、人と違う意見が持てる。それが自由だと思う。
川久保には、こんな持論がある。
日本は資源が少ないから、頭と知恵で国力を上げることに徹した方がいい。
文化や科学など各分野で他国よりも強くなれば、それが抑止力になるでしょう。
それこそが新しい反戦ではないかと。
それぞれの反戦旗 マハトマ・ガンジー
明日死ぬかのように生きよ。
永遠に生きるかのように学べ。
インド独立の父、マハトマ・ガンジー。
政治指導者だった彼は「非暴力、不服従」を唱えた。
ガンジーは、
イギリスの支配に疲弊する民に、
こう呼びかけた。
束縛があるからこそ、
私は飛べるのだ。
悲しみがあるからこそ、
私は高く舞い上がれるのだ。
逆境があるからこそ、
私は走れるのだ。
涙があるからこそ、
私は前に進めるのだ。
「非暴力、不服従」ガンジーの思想は、
インドをイギリスから独立させただけでなく、
イギリス帝国をイギリス連邦へと転換させ、
世界各地の植民地開放運動、人権運動に大きな影響を与えた。
philippryke
それぞれの反戦旗 手塚治虫
私にはただひとつ、これだけは断じて殺されても翻せない主義がある。
それは戦争はごめんだ、ということだ。
漫画家の手塚治虫は、反戦主義者だった。
そして、彼の漫画は、こんな哲学のもと創作された。
反戦だの平和だのの政治的なお題目では、
子供はついてこない。
率先して生命の尊厳から教えていく姿勢が大事。
手塚が自らの日記と呼んだシリーズ『火の鳥』。
その未来編は、こんな言葉で締めくくられる。
今度の人類こそ
きっとどこかで間違いに気がついて……
生命を正しく使ってくれるようになるだろう
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