飯國なつき 15年11月22日放送
愛のかたち それぞれの愛
作曲家エドワード・ウィリアム・エルガーは
29歳のとき、ピアノの弟子を取った。
キャロライン・アリス・ロバーツ。
その後、エルガーの妻となり、仕事のマネージャーとなり、
心の支えとなり、音楽には的確な批評を与え続けたアリス。
彼女の日記にはこう残されている。
「天才の面倒を見るというのは、
いかなる女性にとっても
生涯の仕事として十分なものです。」
彼女への贈り物として、
エルガーは、ヴァイオリンとピアノのための小品
『愛の挨拶』を捧げた。
2人それぞれが、心をこめて形作った
愛のかたちがそこにあった。